2022.11.14

先日、神奈川県歯科保健総合センターで開催された「日本口腔検査学会第15回学術大会」に参加してきました。

大会長は、日本大学歯学部臨床教授で医療法人社団武内歯科医院理事長の武内博朗先生でした。

武内先生には非常にお世話になっていて、僕が大学の医局に所属していたときに10年間武内歯科医院で非常勤医として働かせていただいていたということもあり、お声をかけていただいて参加させていただきました。

今回の学術大会では、「全方位の臨床検査が歯科医療を変える～検査におけるDX（デジタルトランスフォーメーション）に向けて～」をテーマに、臨・産・官・学が協働のもと、多種多様な臨床検査を活用し、一元化されたデータ管理を実現することで、次世代歯科医療の診療環境を考えていくという内容でした。

とくに、ドライマウス研究会代表で鶴見大学歯学部前教授の斎藤一郎先生の基調講演では、口腔乾燥症の最新の知見や検査法、対処法についてレクチャーがあり、その後のシンポジウムでは、厚生労働省医政局歯科保健課長の小椋正之先生から、現在の日本国内における歯科の検査状況についてご説明があり、各検査機器製造メーカーから今後の歯科における検査法と検査機器およびデータ管理についての展望を聞くことができました。

近年では歯科疾患や病態も多様化し、それに対する様々な検査法も考案されています。検査をしない限りは診断できない（病名が確定できない）ため、治療行為もできません。正しい検査そして診断結果をもとにエビデンスに基づく最適な歯科医療を提供していくことが必要だと改めて感じました。

本日学んだ内容を明日からの診療に活かしたいと思います。