【重要】金属を用いた保険診療の制限および自費金属補綴物・修復物料金の改定について

2022.3.12

ロシアによるウクライナへの軍事侵攻の影響により、歯科用金属価格の高騰および品不足が生じております。

保険診療の金属補綴物・修復物（いわゆる銀歯）には、主に「金銀パラジウム合金」という金属を用いておりますが、これの原料となるパラジウムと金の価格が急上昇し、金銀パラジウム合金自体の価格も高騰している状態です。ロシアによる軍事侵攻開始前と比較しておよそ25％程度上がっています。これはパラジウムのおよそ4割がロシア産ということで供給が不安定になるという懸念があるためと言われています。供給不安の影響からか、金銀パラジウム合金の在庫も全国的に不足しています。

当院では、金属を当院が調達し、仕入れた金属を技工所へ預けて補綴物・修復物を作製していただくというシステムを取っておりますが、金属仕入先にもすでに在庫がほとんどなく、調達が困難となっており、物理的に金銀パラジウム合金を用いた補綴物や修復物を作製することが困難となっています。したがいまして、金銀パラジウム合金を用いた治療については制限させていただかざるを得ない状態となっております。受診の際には、十分に説明をさせていただき、必要に応じて代替策をご提案させていただきます。