「神奈川県口腔がん検診協力医研修会」に参加しました。
2019.11.12
先日、神奈川県口腔がん検診協力医研修会に参加してきました。
タレントの堀ちえみさんの件もあり、マスコミ等でも口腔がんについて頻繁に取り上げられるようになり、患者さまからもお問い合わせやご相談をいただくことが多くなっています。
日本人の死亡原因のトップは「がん(悪性新生物)」で、その中で部位別死亡率(2013年)は、膵臓が94.9%(罹患数32,330、死亡数30,672)、胆のう・胆管が80.5%(罹患数22,636、死亡数18,225)、白血病が70.8%(罹患数11,484、死亡数8,133)、肺が67.8%(罹患数107,241、死亡数72,734)と続き、口腔がんは46.1%(罹患数15,560、死亡数7,179)で28部位中10位に位置しており比較的死亡率が高く、年間7000人を超える方が口腔がんで亡くなられています。ちなみに大腸がんや胃がん、乳がん、前立腺がんなど罹患数が多い部位でも、それらは口腔がんよりも生存率が高いのです。
口腔は目に見える部位であるにも関わらず、目に見えない大腸や胃よりも生存率が低いことには驚きです。
日本における口腔がんの患者数は、2015年では19500人に達し、先進国で唯一年々増加しています。ちなみにアメリカでの口腔がんの死亡率は19.1%であり、日本と比較すると明らかに低いですが、アメリカでは口腔がん検診を定期的に受けている方が多く、罹患しても早期に発見できているからだということです。
日本では、人間ドックなどを受診すると、大腸や胃などは内視鏡検査を行う場合が多いかと思われますが、口腔内の診査を取り入れているところは少ないのが現状です。
したがって、口腔がんを予防するには、患者の皆さまに定期的に歯科医院を受診する習慣をつけていただくこと、また我々歯科医師が正しい知識を身につけ、早期に発見し、適切に対応できることが必要です。
また、口腔がんは、飲酒とタバコによって発症リスクが15倍になると言われており、完全に禁煙することによって口腔がんの進行リスクを大幅に減らすことができるとされています。
歯周病の発症・進行リスクを考えても、「お酒はほどほどに」そして「禁煙」をオススメします。
研修会では、鶴見大学歯学部の濱田良樹教授、関東労災病院の堀江彰久先生、東京歯科大学の柴原孝彦教授の講演を拝聴し、口腔がんの病態と治療法および検診時の留意点や対応法について学習しました。
堀江彰久先生の講演。
濱田良樹先生の講演。
今回学んだ内容を、今後の診療に活かしていきたいと思います。よろしくお願いいたします。
診療時間 | |||||||
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休診日:火曜日・日曜日・祝日 | |||||||
月 | 火 | 水 | 木 | 金 | 土 | 日 | |
9:00~12:30 | ○ | × | ○ | ○ | ○ | ○ | × |
14:00~17:30 | ○ | × | ○ | ○ | ○ | ○ | × |
- 学会や大学への出張により、休診とさせていただく場合があります。
- 当院は予約制となっておりますので、緊急の場合を除き、事前にご連絡いただきますようお願い致します。
- ご予約に関するお問い合わせはお電話にてお願い致します。
046-875-4181
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