神奈川県警察協力歯科医研修会に参加しました。
2019.9.1
今年7月から神奈川県警察葉山警察署の協力歯科医を務めさせていただくこととなり、7月11日、14日に「令和元年度 神奈川県警察協力歯科医研修会」を受講しました。
警察協力歯科医は、警察署からの依頼によって、身元不明のご遺体が発見された際に、ご遺体の歯科所見と生前の歯科受診時の情報を照合し、本人確認(身元特定)を行います。これを「歯牙鑑定」と言い、昭和60年の日航ジャンボ機墜落事故を契機に注目されるようになりました。
ご遺体の身元特定を行う方法としては、顔貌・指紋やDNA鑑定等が知られていますが、ご遺体の損傷が激しい場合には顔貌・指紋での識別が難しく、DNA鑑定は時間と費用がかかる点と、兄弟姉妹であることはわかるものの、どちらが兄(姉)・弟(妹)かの判別がつきにくいなどの問題点があります。
歯は人体の中で最も硬く、高温にも耐えうるため、損傷が激しい場合でも残存していることが多く、治療痕などの状態が近似するケースは極めて少ないとさせています。かかりつけ歯科医院に口腔内所見のデータが保管されていることが多いため、この「歯牙鑑定」の有用性が注目されています。
大規模災害等で多数のご遺体が発生する場合にも有効であり、平成23年の東日本大震災の際にも、延べ2600人の歯科医師が8750体の歯牙鑑定を行い、多数の身元特定に至ったとされています。
神奈川県警察では、年間およそ12,000体のご遺体を取り扱い、そのうち5600体ほどが身元が確認できず、鑑定作業を行う必要があるそうです。そのうち歯牙鑑定は年間100件以上行われており、件数が全国でダントツに多く、警察庁から表彰も受けたそうです。
今回の研修会では、第1日目には神奈川県歯科医師会館地下大会議室にて、鶴見大学副学長である佐藤慶太教授による「警察歯科に関わる法規と業務」、神奈川歯科大学の山田良広教授による「DNA鑑定」、日本歯科大学の都築民幸教授による「死体現象と歯科所見採取」、神奈川県警察本部刑事部捜査第一課の黒崎元氏による「県警捜査第一課の活動概要と歯牙の有用性」の講義を受講しました。
第2日目には、場所を神奈川歯科大学に移し、実際のご遺体からの所見の採取や口腔内写真・エックス線写真の撮影、デンタルチャートおよび鑑定書の作成等の実習を行いました。
今回学んだ内容を今後に活かして、少しでも地域に貢献できればと考えています。
診療時間 | |||||||
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休診日:火曜日・日曜日・祝日 | |||||||
月 | 火 | 水 | 木 | 金 | 土 | 日 | |
9:00~12:30 | ○ | × | ○ | ○ | ○ | ○ | × |
14:00~17:30 | ○ | × | ○ | ○ | ○ | ○ | × |
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